当院の鍼灸治療について
当院では、伝統鍼灸治療を行っています。
脈やお腹などの状態から身体の状態を診ていきます。
体質や今のからだの痛み・不調が「なぜ起こったのか」を丁寧に探ります。そしてその原因に対する治療方法を”一緒に”探します。
鍼灸は出てしまった痛みや不調を和らげるだけでなく、長期的な体質改善にも適しています。自分の身体の状態を知り、より良く付き合うためのお手伝いをします。そうすることで、まだ”未病”(病気になる前の不調段階)のうちにその芽に気付き、対処することができます。
●使用する鍼や灸について。
・鍼は基本的に、髪の毛ほどの細さのものを使用します。
必要に応じて鍼の深さや太さを調節しますが、
感じ方を伺いながら行いますのでご安心ください。
・ディスポーザブル鍼を使用。(一回一回使い捨ての鍼です。)
・お灸も数種類ありますが、温灸という火傷の心配がないものを中心に使用します。
刺激の強いものは使用前に必ずご相談させていただきます。
【自己紹介】
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
さとう あやこ
専門学校卒業後、エステティシャンとしてボディケアを中心に勤務。その経験から、健康が肉体的な面だけでなく、精神面や、食事、運動、環境など様々な要素と強く結びついていることを感じる。その中で、東洋医学の”全体”を観る考えに強く興味を持つ。当時、姉が勉強していたアーユルヴェーダ(インドの伝統医学で、世界三大伝統医学の一つ)を知ったことからも影響を受け、東洋医学を学ぶため鍼灸の世界に入る。東洋鍼灸専門学校に入学。在学時、東京・三軒茶屋の鍼灸院にて研修の機会をいただき師事。伝統鍼灸を学ぶ。その他、在学時より、不妊治療鍼灸院、マッサージ院、整形外科、整骨院等にて研修、勤務。
【気・血・津液】
鍼灸治療は全身の臓腑に関連した経絡上にある経穴(ツボ)を用いて、身体の気・血・津液の循環を良くして治すと言われている治療法です。
東洋医学では”不通即痛”という原則があり、身体の生理的な”流れ”(循環)が何かしらの要因によって妨げられた時、痛みが発生するという意味です。その流れを自然な状態へ戻すよう働きかけていきます。
【気】は元気、抵抗力、また自律神経にも関連します。不眠・イライラ・動悸・気鬱や、ストレスによる胃痛・便秘・下痢など、疲労症状にも関係します。
【血】は血液、ホルモンの働きに関係します。これが少なくなると、貧血・低血圧・冷え性・生理不順・不妊症の原因になります。逆に循環不良で停滞すると瘀血という状態になり、冷えのぼせや皮膚疾患・難病・婦人病の原因になります。血液の循環がよくなれば、筋疲労が取れやすくなり、全身に栄養が運ばれ様々な症状改善につながります。
【津液】はリンパ液や体液全般のことを言います。身体の水分代謝が悪くなると、むくみ・冷え・関節痛・胃腸不良に。津液が不足すると、鼻炎・アトピー性皮膚炎にもつながります。